#Let it be あるがままにVol.38

「オルガンワークス」コンテンポラリーダンスを見る

タイトル「光廷と崩底」

何やら難しそうなタイトルだ!

まあ、それはともかく

劇場の入り口から

あ、この人はダンスをしている方なのだろうな〜?

そんな空気を醸し出す数人の女性達 そして男性もちらほら同様に〜

ダンス公演という垣根のようなものを最初に感じてしまった

      (ちっちゃい奴)

ダンスを生業にしているだろう方のインパクトが

強烈すぎたのか?

     (いや、表現力の問題だ)

垣根は感じてしまったけれど〜

劇場というこの空間を、そして 初オルガンワークスを楽しもう!

気持ちを入れ替えてGO 

何度か訪れているこの世田パブの天井は

こんなにも高さがあったのか?

と、驚きながら装置に目を見張る

これから どんなダンスがこのステージで羽を広げるのか?

ワクワクしてくる

 

病院で生死を彷徨う中年の男、付き添う妻

そして、看護師たち。それから 男の夢の中へ〜

芥川龍之介蜘蛛の糸を想像するようなダンス

生き残りを求めて全身で足掻く死者達

管理者によって地獄へ落とされる

これは、あくまでも勝手な解釈にすぎない!

昔、「スカイハイ」という連ドラの仕事をしたことがあった

その内容さえも忘れてしまったけれど〜「天国への門番だったか・・」

「お行きなさい」という科白だけが頭に残っているが

まるで、それが管理者のセリフのようにも感じる

やがて再生を夢見て 再び蠢くが また連れ戻される

そんな一人一人が自分の感情を全身で表現している

何て、繊細で迫力のあるダンスだろう!

足先の指までその神経が見えそうだ

こちら側、見ている側が自由に想像し

自分の中の点と点を繋ぎ合わせる作業をしているように

それを自身で言葉に置き換える

言葉以上の表現なのかもしれない!

言葉はなくてはならないものだけれど〜

惑わされることもある

たまには、言語の無いステージパフォーマンスも

いいな〜!

見事なコンテンポラリダンスだった!

 

 

SEIKO IGAWA

http://www.eazel.co.jp